放射能の危険性 
※多くの方から荷重係数の意味が分からないとのご指摘を受けましたので簡単に解説いたします。
目次
 カリウムとセシウムの違い
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荷重係数と実効線量
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実効線量について
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預託実効線量
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預託実効線量の計算例
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預託線量
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生物学的半減期
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ガンマ線
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ベータ線
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アルファ線、中性子線
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胎児、乳児、幼児の被ばくについて
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食品検査について
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CRP勧告
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チェルノブイリによるEUの被害    
カリウムとセシウムの違い  


WHOの飲料水ガイドラインに基づくならば10ベクレル1リットルとなり、
毎日同様の摂取を続けた場合、成人の平均的摂取量は一日2リットル程で、成人の体内蓄積は2400Bq程となります。

ヒトの体に蓄積している自然界からの放射性物質は合計8000ベクレル程とされていて、カリウム40はその中で最も多く体内蓄積をしています。
2500Bqが高い実行線量か低い数値かは別として、考え方はWHOガイドラインの半分である1000Bqの体内蓄積の範囲ならばカリウム40などの体内蓄積する放射性物質の個人差や季節差の変動範囲にある事が分かります。

カリウム40とセシウムは基本的に違います。
第一にガンマ線エネルギーがカリウム40の場合1/10程度となります。
したがって、ガンマ線による外部被ばくを計算する上では大きな被ばく差が発生します。
ですが1000Bq程度のセシウムで外部被ばくを誘発する事などありません、もちろん自然界のガンマ線エネルギーによって埋もれてしまいます。

では体内ではセシウムはどんな動きをするかと言えば、カリウムもセシウムも同じベータ粒子を1個放出して崩壊にいたります。
体内での動きはセシウムもカリウムも同じなのです。

同様に、プルトニウムもトリウムと同じで、アルファ粒子を1個放出して崩壊する種で、中性子2個、陽子2個から成り立つ粒子ですから簡単にいえばヘリウム元素であり、アルファ崩壊とはヘリウムを作り出す作業なのです。
体内でヘリウム元素が作られる程のエネルギーが発生するから、荷重係数がガンマ線の20倍なのです。

ベータ崩壊に戻りますが、カリウム40もセシウムも体内で1ベクレルに対するベータ粒子による被ばく(内部被ばく)係数には差が発生しないのです。
1ベクレルから受ける被ばくは同じでも、セシウムとカリウム40の違いは、カリウム40は水に溶けやすく体内の代謝が早く、生体半減期で約30日程とされていて、セシウムの生体半減期はカリウム40の2倍から3倍となるのです。
生体半減期の長い事が体内蓄積量を増大させ、長い間被ばくを誘発します、これがセシウムとカリウムの違いなのです。

カリウムは米などにも多く含まれていて、1Kg中に30ベクレル程と考えられます。
一般的にはカリウム40は一日50〜150ベクレル程の摂取がされていて、Ge計測をするとまっ先に右側に高いピークが現れます。

カリウム40は平均的に一日150ベクレル程を摂取して150ベクレル程を排出していますので、体内には4000〜6000ベクレル程が常に存在する事になります。
1ベクレル同士のベータ線エネルギーは同じでも、体内に蓄積して影響を及ぼす大きさはセシウムがずっと大きくなるのです。
セシウムが蓄積されたとしても1000ベクレル位の範囲ならば、体内カリウムの変動範囲になりますが、「一般的な安全」の範囲であり、福一事故以前と比べて同じではありません
セシウムの動きと共に、防護方法も進化しなければなりません、事故直後の大きな汚染を受けた葉物野菜を、今警戒しても防護とは言えません。

福一事故以前を考えて見ると、一日の日常食に含まれるセシウムの量は0.05〜0.2の範囲でした。
故以前を考えるならば、安全な範囲とは別の事故以前の日常的な範囲をも考慮する必要が生まれます、そして少しでも、この日常的範囲に近づける事が最も重要だと考えています。
確かに、核実験やチェルノブイリ事故で影響はありますが、少なくても福一事故での影響は最小限に留めるべきであり、福一事故以前の日常的範囲に近づける事が「安心」となるはずだと思います。

一日1ベクレル以内の摂取は体内蓄積100Bq程になります、事故前の体内蓄積量は10Bq〜40Bq程の範囲にあったと試算されますが、すこしでも事故以前の日常的範囲にまで蓄積量を低くしたいと思っています。
昨年は試算上で確実に一日10ベクレルの範囲は達成されています、2011年はとにかく危険な食品を避けて被ばくと放射能の性質について知ってもらいました。


ストロンチウム90の場合は生体半減期自体が不明となります、つまり自然排出よりも「破骨細胞」によって骨を溶かして、「骨芽細胞」によって骨を作る循環がほぼ2年であり、2年で新しい骨格を作り出してしまうために生体半減期そのものよりも、約2年ですべてが排出されてしまいます。
ただし、ストロンチウム90の崩壊は2重ベータ崩壊をたどりますから1ベクレルの荷重が倍になります。


荷重係数と実効線量

過去の法令では組織荷重係数を元にした「実効線量当量」の計算式が示されていたが、ICRP 1990年勧告を受けた2001年の改正法令施行により組織加重係数がICRP 1977年勧告から変更され、不均等被曝による影響が小さくなったとして実効線量の計算式は放射線障害防止法令に明示されず、「適切な方法による」という表現になった。
しかし、科学技術庁(当時)の通知には参考として平成11年4月の放射線審議会基本部会の示した式を掲載しており、事実上以下の式が現在の計算式となっている。


荷重係数しは、人体にかかる負影響度を係数として表した倍数です。
全身の臓器、組織に与える影響を、組織荷重係数として、与える影響の度合いを表します。
線種による荷重係数は、放射線には色々な種類とエネルギーがありますので、線種によって人体に与える影響の倍数となります。
特に中性子は真空中の中性子、水中の中性子など速度の違いがあり大別すると低速中性子(熱中性子とも言う)と高速中性子に大別されますが、分類は多く存在します。
低速中性子は   10
高速中性子は   20
とする分類が地球上では一般的と思いますが、正確な分類として表示いたします。


主な組織・臓器 組織荷重係数 GyからSvへの変換係数
生殖腺 0.20
赤色骨髄、結腸、肺、胃   0.12
乳房、肝臓、食道、甲状腺、膀胱 0.05
皮膚、骨表面 0.01
残りの組織 0.05
    
放射線種による荷重係数 GyからSvへの変換係数
光子、ガンマ線、ベータ線  1
中性子線 
10KeV以下
10kev〜100kev

100kev〜2Mkev
2Mkev〜20Mkev
20Mkev以上

5
10
20
10
5
陽子線 5
アルファ粒子核分裂片 重原子核 20

本来、モニタリングポストやサーベイではSvで表現する事は一般的ではありません。
上記の様に吸収線量(Gy)を計測しても、線種によって等価線量(Sv)は変わってしまいます。
そのために、今までは吸収線量率を公開する事が極一般的でした。
ガンマ線、ベータ線のみを考えれば
1Gy=1Svが成立しますので、原子力事故時においては、吸収線量(Gy)よりも人体への影響を表す等価線量(Sv)の公表となったのだと思います。
ですが、私らの様な古い人間は、吸収線量(Gy)のすべてが人体に吸収されなくてガンマ線、ベータ線の荷重係数は0.8とする人も多く存在する事を覚えておいて下さい。

次に被ばく量計算の仕方です。
基本的被ばく量は線量計を携帯出来れば確実なのでしょうが、大衆被ばくは正確に積算する事が不可能です。
そのため以下の計算から導き出します。

(空間線量(Sv)X野外活動時間8時間X365日)+(空間線量(Sv)X屋内活動時間16時間X365日X0.4)=年間被ばく量(Sv)

以上が計算式となります。
しっかりとした計算が出来る事が被ばく量を減らす事につながります。
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実効線量
について
(平成17年以前の法律に基づく)

自然界や人口の放射性物質は食品にも含まれます。
放射性物質は、食品の摂取により人体の組織に取り込まれます。
日常生活においても、わずかですが体内から放射線を受けます(内部被ばく)。
体内の放射線から人体がどの程度影響を受けているか、を知るための放射線量を預託実効線量と言、体内から放射性物質の影響が消えるまでの放射線被ばく量を一般的に実効線量としています。

預託実効線量 H(mSv) = 0.001×m×d×p×a×f1×f2

※m: 飲食物摂取量(単位:g/日)
自然界の放射性物質の場合、厚生労働省が実施した国民健康・栄養調査「平成17年国民健康・栄養調査報告」の食品群別栄養素等摂取量(全国)の値を用います。
その値は、1人1日当たりの摂取量(g)を食品群別にまとめた一覧表として提供されています。
※d: 摂取日数(単位:日)
1年間の飲食物摂取量を対象とする場合、365日とします。
※p: 実効線量係数(単位:mSv/Bq)
経口摂取による線量係数は、ICRP Publ.72により核種別に定められていて、この係数を用います。
例)Sr-90の場合は2.8×10-5、 Cs-137の場合は1.3×10-5
※a: 放射能濃度(単位:Bq/kg)
自然界の放射性物質の場合、全国の都道府県で採取した食品試料の核種別の放射能分析データを用います。
※f1: 市場希釈係数
※f2: 調理等による減少補正
自然界の放射性物質の場合、流通経路、調理方法等、さまざまな条件によりこれらの値は異なりますが、いちばん厳しい値として、ともに1を用います。
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預託実効線量の計算例(ただし、この計算式は法律改正前の計算式であり、厚生労働省は暫定的に使用しています)
   

実効線量係数
核種   換算係数
三重水素 3H 1.8x10-8
ヨウ素 131I 1.1~2.2x10-5
セシウム 137Cs 1.3x10-5~6.7x10-6
プルトニウム 239Pu 9.0x10-6 ~ 3.2x10-2
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預託線量
能による)を考慮して一生(50年間; 子供の場合は70歳になるまで)における総被曝量を累計したものが預託線量である。
また、これに放射線荷重係数,組織荷重係数を掛けることで、実効線量に相当する値を算出することができ、これを預託実効線量と称する。内部被曝による被曝は長期にわたるため、生涯の健康リスクを評価するには預託実効線量を用いる

内部被曝分を物理学的半減期と生物学的半減期(人体の代謝排泄機能による)を考慮して一生(50年間; 子供の場合は70歳になるまで)における総被曝量を累計したものが預託線量である。
また、これに放射線荷重係数,組織荷重係数を掛けることで、実効線量に相当する値を算出することができ、これを
預託実効線量と称する。内部被曝による被曝は長期にわたるため、生涯の健康リスクを評価するには預託実効線量を用いる。
つまり、1年で計算してはならない。
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生物学的半減期
体内に取り込まれた放射性物質は、時間とともに原子核崩壊をして減っていくのとは別に、生物学的な作用により体外に排出されることによっても減っていく。
いずれの場合も、一定の時間に一定の割合ずつ減少していくので、その減り方は指数関数的であり、一定の時間ごとに半分に減っていく。原子核崩壊のみによって半分に減る時間を物理学的半減期(または単に半減期)といい、生物学的な排出のみによって半分に減る時間を生物学的半減期という。
両方の効果を考慮した実効半減期は、物理学的半減期と、生物学的半減期で計算される。
厚生労働省の表す預託実効線量の計算例ではセシウムの生物学的半減期を20日、一年間食べ続けた事を想定した預託実効線であり矛盾が発生する。
福島の630 ベクレルの米を一日300グラム摂取した場合、生物学的半減期を200日しすると厚生労働省の試算0・06ミリシーベルトとは大きく掛け離れ、大人の預託実効線量は0.65ミリシーベルトにも達します。
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ガンマ線
ガンマ線(γ線)は電磁放射線と言われ波長が10pmよりも短い電磁波の一種です。
電波や光の一種で極度に波長が短いのが特徴です。
この電磁放射線は質量を持たないため、被ばくでは外部被ばくと体内で崩壊した核種が放つ電磁放射線とに区別されますが、ガンマ線だけを語るならば、とせちらも同様の被ばくしか発生しません。
つまり質量を持たないために、人間の体などは簡単に通過していて体内で発生しても瞬時に体外に放出されます。
体を通過出来なかったガンマ線は、細胞と反応しガンマ線エネルギーによって細胞が破壊される場合があり、これを被ばくと呼んでいます。
基本的なガンマ線致死線量は6シーベルト以上と言われています。
ガンマ線は放射線中で一番遠くまで到達しますが、水にも一部は吸収されます。
この吸収されるガンマ線の量を空気吸収線量率(Gy=グレイ)と呼び、Sv(シーベルト)とは、このガンマ線から受ける被ばく線量率の事で、空気吸収率(Gy=グレイ)に荷重係数を乗じた値がSvシーベルトSv(シーベルト)となります。
通常、被ばくした細胞はDNAの損傷を伴い、死滅するのが大半ですが、一部が生き残ります。
ですが、その一部ですら人間の体は異種細胞として免疫が退治する働きをします。
実際にDNA損傷が確認される線量率が原発反対派学者においても20ミリSvと言われています。
つまり免疫学的には、ガンマ線によって外部被ばくから受けた細胞損傷は非常に復元が早いと思います。
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ベータ線
ガンマ線に比べてベータ線によって起こる内部被ばくは粒子線であるためにガンマ線が1個の細胞を破壊するのに対して、ベータ粒子線は飛翔経路の細胞をベータ線エネルギーが消滅するまで破壊しつくします。
もちろん、アルファ線はベータ線に対して20倍の荷重係数を持っていますから、同じ100Bqであったとしても2000Bqに相当する破壊力があります。
ベータ線による内部被ばくは、実効線量と言う形で表されますが、ガンマ線による被ばくの20倍の実効線量があります。

ベータ線を放出する核種は、ヨウ素族、セシウム族、ストロンチウムなどの代表的な物から、自然界に存在するカリウム40、炭素14などもベータ崩壊する核種ですが、実際にはベータ崩壊時にガンマ線も同時に発生するために計測ではガンマ線のみを計測いたします。
ストロンチウムはこれらの核種と違い、ガンマ線を放射しないで壊変する種で検出が難しくなっている上に、ガンマ線を放出する代わりにもう一回ベータ線を放出する変わった放射性物質です。
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アルファ線、中性子線
アルファ線を出す核種としてはプルトニウム系や自然界からのラドンなどが上げられます。
このラドンも変わった核種で3回のアルファ崩壊の後に鉛になって安定いたします。
核種によって、ガンマ線の放出エネルギーの違いや、中性子からベータ粒子に変わるときに発生する光子やニュートリノ、電子の数によってエネルギーに差が出てきます。
アルファ崩壊はベータ粒子と違い、陽子と中性子が2個ずつ組み合わされて放出されるもっとも大きい放射線です。
アルファ線は高いエネルギーを持っていますが、数ミリから1センチ程度しか飛ぶ事ができません、また、大きい粒子線のため、ほとんどの遮蔽物で遮断する事が出来ます。

中性子線は空気中の水素原子に吸収されるまで飛翔しますので条件次第では20Kmもエネルギーを温存したまま飛翔する事もあります。
エネルギーとしては中性子線がもっとも高く、条件によっては10分以上も飛翔し続けるほど高速で大きなエネルギーを持ち、1メートルのコンクリートすら突き抜けるエネルギーを持っています。
実際には中性子被ばくは原爆か、原子炉損傷時に遭遇しなければ被ばくはあり得ません。
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被ばく
放射線による被ばくは、分けて考えなければならず、ガンマ線によって起こる被ばくは宇宙からや、地殻からの放射によって日本人平均1.2ミリシーベルト程とされています。
つまり、被ばく量年間1ミリシーベルトと言う数値はこれら自然界からの被ばくを除く数値なのです。
合算したら、世界の中には年間20ミリシーベルト近くの自然放射線を浴びている地域すらあります。
あくまでも、人口放射線量が年間1ミリシーベルトと定義されているのです。
それでも、現状では以前から比べて余計な被ばくを伴っている事も間違いありません。
余計に人口放射線を浴びなければならないならば、少しでも自然界からの放射線を減らす事も大切で、ラドンなども自然界被ばくを減らす要因になります。
ラドンは元々、地殻から発生する希ガスですから、部屋に滞留しやすくなります。
ですから、部屋の喚起を十分に行えば、無駄な被ばくを防ぐ事が出来ます。
カリウム40なども、原子力事故以来ミネラルウオーターの使用が増え続けてしまい、実際の体内蓄積量が平常時よりも高くなる可能性があります。
カリウムはすでに人間の体に6000Bqほどが蓄積されていますし、炭素14も2000Bq程がすでに蓄積されています。
その上、カリウムの大量摂取はナトリウムと同様に致死量すらあり、細胞破壊を発生する可能性すら否定出来ません。
今まで私たちは適量を摂取して来た事で健康が維持されて来ましたが、放射能の危険性にだけ注目されてしまい、本来は十分に認識出来る事すら忘れてしまっています。
放射能はバランスとは言いませんが、食生活からの栄養素は常にバランスが大切です。
赤ちゃんの粉ミルクまでミネラルウオーターを使用している話すら多く聞きます、カルシウムもカリウムもナトリウムも常に年齢に合ったバランスが大切です。
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胎児、乳児、幼児の被ばくについて
胎児についてはまったくと言って良いほど規定はありません。
しいて言うならば、幹細胞の分裂初期の大量被ばくによる流産や奇形の可能性は否定出来ませんが、生育期での被ばくは母体が大きなクッションとなり、大きな被ばくから守られています。
ガンマ線による被ばくは母体の血液によって弱められ、内部被ばくにいたっては、母体が大きく希釈してくれます。
つまり、お母さんのお腹にいる間は、母体によって守られています。
ですから、胎児の間は、母親がよほど無茶をしなければ、大きい被ばくからは守られています。

乳児については、大人の10倍の実効線量があります。
ですが、実際の経口量から換算すれば大人の3倍位になろうかと思います。
ここで、先ほどのカリウム40に戻りますが、粉ミルクまでミネラルウオーターを使用していた場合は破滅的な状態になる事が予測されます。
カリウム40は適度に入り、適度に排出される事で体内のバランスが保たれています。
そのバランスを狂わす行為は、母親がの無知な行為としか言えないと思います。
カリウム、カルシウム、ナトリウムなどのミネラルは体に必ず必要な物ですが、ナトリウムにしても、摂取致死量すら存在します。
放射能だけが危険なのではありません、度を越えた状態はすべてが危険なのです。

幼児についても同様で、経口摂取量換算では、やはり、大人の3倍の実効線量と考えなければなりません。
その上で、栄養素が大量に必要な時期でもあります。
子供に放射能が怖いからとサプリメントを与えている母親の話まで耳にしました。
私の身近にいるならば、すべての情報を与えて上げる事は可能ですが、話だけでは2チャンネルと同様で真意の程は知る事が出来ません。
偏った食生活は病気の根源でしかありません。
ですが、放射能の存在を見過ごす事は出来ませんし、無視する事は私も許せる行為ではありません。

私の考え方は原発事故当初、ものすごく矛盾していました。
日本が震災前から安全基準としていた、WHO飲料水安全基準(10Bq基準)を守る事が被ばくを防ぐ唯一の方法としていましたが、実際はあっちこっちから暫定基準すらオーバーする食品の検出に困惑していました。
その頃は、神奈川、東京、埼玉、群馬、栃木、千葉、茨城、福島、宮城、岩手、青森の関東、東北の食品はもうダメだと思っていました。
その上で、関東都市部の流通を考えれば、10Bqなど守れないかも知れないとも考えていました。
新潟の流通物検査は不安を不安のまま終わらせたく無かった事でもありました。
検査が進むにつれて、放出量の逆算が可能になり、汚染状況も次第に判明してきました。
その検査結果に、確率を計算していって見ると、関東、東北でも神奈川、埼玉、青森などの汚染は10Bq基準を十分に満たせるだけの非常に低い汚染でしか無かった事が次第に判明してきました。
残念ながら、表には出てこない出荷規制がまだ、栃木、千葉、茨城、福島、宮城では行われている事から5県の安全は確保されない状況にあります。
魚の内臓検査、食肉の内臓検査、野生きのこなど一番セシウム凝縮が起こりやすい食品と土壌サンプルで移行係数などのデータも蓄積してきました。
その結果5県を除けば十分に食の安全は確保可能と考えられます。
また、残った5県も施設物や地域によって汚染が少ない事が考えられますが、これからの課題として、細かい産地による安全状況を調べていこうと思っています。
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食品検査について
テレビで、ベルトコンベアー式で連続検査が出来、全品検査が可能な機械が出来たとの情報を提供して頂きましたが、その情報はかなり前から入っていました。
これに対しての矛盾点を述べます。

@  1Kg検体をどう判断するのか?

A  地殻放射線や宇宙放射線、建造物ノイズなどのバックグラウンドノイズ処理をどうするのか?

B  崩壊は定期的に発生するわけではなく、非常にランダムに発生します、そのために計測時間は厚生労働省では2000秒を基準としています。
短時間計測では誤差が大きく非常に危険を誘発します。

以上の矛盾が解消されないかぎり、暫定基準検査の補足でしかあり得ず、私らが目指している10Bq基準検査とは程遠い検査しか出しえないと考えられます。
つまり、検査結果表示は<500Bqとなり、検出限界500Bq未満 !
皆さんは<500Bqの食品を買いますが?

新情報
カタログが手にはいりました。  shokuhin.pdf
カタログより抜粋 「
放射性ヨウ素、放射性セシウムの暫定基準以下を簡単に確認する事が出来ます。
これが、この機械の性能でしかありません。
質量誤差が生じた場合には、2倍近以上が許容されるかもしれない測定器でしかありません。
このシンチレーションではBq/Kgの検査結果を表示する事は食品衛生法によって禁じられ、暫定基準値以内を証明する測定法ではありません。
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I
CRP勧告

ICRP勧告において、見直し要項はすでにすぎています。
最初は高く設定しても暫定1年間被ばく量、もしくは5年間トータル被ばく量で帳尻を合わせるのがICRP勧告です。
つまり、一般公衆被ばくにおいて、5年間5ミリシーベルトさのものを変える事は出来ないのです。
20ミリシーベルト基準を設定しても3ヶ月間であれば4ミリシーベルトであり、あとの期間を最低限の被ばくに抑える事が義務付けられています。
これは、現在の原発作業員の被ばく量限度が250ミリシーベルトとなっていますが、実は1年間被ばく量限度ではありません。
5年間の被ばく量限度が250ミリシーベルトなのです。
一年間に換算すれば、50ミリシーベルトであり、250ミリシーベルトを超えた作業員は残りの年数は従事出来ないのです。
政府はこれらの事実を伏せています。
もちろんこれらの事が野党から指摘される事もありません。
つまり、どちらもグルになって行動しているのです。
IAEAが怒り狂っていますが、単に日本政府が適当な解釈をしている事を指摘しているのです。
事故は人為的責任が大きい事を示唆して、原発の事故後の対応は被害を最小限に留めた事を評価し、一般公衆被ばくと情報開示に怒りまくっています。
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チェルノブイリによるEUの被害
チェルノブイリでは2日間も事故発生を隠蔽していました。
もちろん、福島と違い圧力容器の崩壊ですから、一瞬で福島の10倍以上の放射能が成層圏まで舞い上がりました。
その上、1週間も臨界が止まらずに広大に汚染地域を出してしまいました。
当時、ソ連の食料事情は厳しく、事故後も食品の流通を止められなかった事が被ばくを拡大した大きな要因になっています。
もちろん、牛乳も出荷規制などは行われずに子供への被害が甚大な物になりました。
少なくても、いまだかって除染そのものの事実すらありません。
食品の規制が本格的になったのは3年後からで、福島と比較する事にまったく意味を持ちません。

比較をするならば、運良く再臨界を防げた事や圧力容器、格納容器に大きな損傷が起こらなかったことなどが上げられますが、被害の比較はするべきではなく、まったく違う経緯をたどっています。
このチェルノブイリ事故によって、ヨーロッパ諸国も大きく汚染されています。
ドイツなどは、少汚染の少なかったベルリンでも5000Bq/m2程度の汚染があったと報告されていますし、汚染が高かったミュンヘンでは1万Bq/m2から15万Bq/m2と、東京都の10倍近い汚染が確認されています。
EU全体も同様であった可能性があります。
事実、フランス、イギリスなどの国のセシウム検査は2000BqBq/m2以上とされていましたし、日本の輸入基準は370Bq基準で輸入されていまました。
これが輸入品の実態で、現在は500Bq基準となっていて検査数値の発表はまったくありませんが、唯一500Bqを超えた食品に関してのみ公表されています。
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