凝縮と除染について
目次
● 樹木へのセシウム移行
● 環境凝縮
● 不思議な現象が起こっています。
● 植物凝縮
● 
生体凝縮
● 
焼却による凝縮
● 
食品廃棄物からの凝縮
● 
除染

最初に
新潟県が配布した凝縮に関する資料です。
    110805 gs youbou,0.pdf       110827-2_besshi,0.pdf
セシウム凝縮は色々な所で発生します、原発事故が発生すれば、どんなに降下物が少なかったとしても凝縮は発生します。
本来は行政が事前に勉強して先手を打つべきでしょうが、その打つ手を知らないのが今の行政です。


樹木へのセシウム移行

※ チェルノブイリ事故で樹木への放射性物質の移行


ほとんどの放射性物質は100日でピークを向かえます、セシウム134は半減期4年と短いために1000日を向かえる前に減衰しますが、セシウム137は、土壌セシウム濃度と同じになるまで吸収を続けます。
福一事故では樹木の含むセシウムはピークどころか、今現在もセシウム137を吸収しつづけています。
落ち葉汚染は2011年で終了したわけではありません、2011年は付着したセシウムが多かっただけの事で、今後は樹木が吸収したセシウムが幹を汚染し、葉を汚染する濃度が上昇してきます。
2012年の落ち葉に含まれるセシウムが減少したから今後も減少し続ける訳ではありません、むしろこれからなのです。
同時に、樹木が付ける果実も少しづつ移行が大きくなってきます。
果実でセシウム移行が最も激しいのはブルーベリーです、2011年の出荷規制は福島県だけでしたが、2012年は宮城県にも広がりを見せています。
同時に、クリやクルミなどの出荷規制範囲も広がりを見せています。
葉物野菜への移行が減少したのではありません、元々葉物野菜などへの移行は少なく、単に原発からの降下物によって付着汚染しただけなのです。
本当のセシウムとの戦いはこれからなのです。


環境凝縮
凝縮には何種類もあり、最初は環境凝縮から説明いたします。
環境凝縮は新潟の資料ま様に、コンクリートや屋根、傾斜地などで土壌に吸収沈着しきれず、雨で放射能が一箇所に集まってしまった事を言います。
この凝縮した数値は時に降下物の数千倍にも及ぶ事があります。
この現象は都市部で発生しやすく、農村部では少なくなります。
都市部で発生した凝縮はそのほとんどが汚泥として側溝や道路脇の堆積物中に凝縮いたします。
都市部で発生するセシウム凝縮は凝縮が強いほど周辺の環境が改善される、いわゆる自然除染として環境が改善されている事を意味します。
行政は環境放射線を必死に計測する事しか眼中にないほど無能です。
都市部で環境放射線が低下するのは必ず色々な所で凝縮が発生しているからで行政は環境放射線が下がった意味を理解していない様で、色々な場所で高線量の場所が発見されている事に困惑しています。
行政の勉強不足と言うにはお粗末すぎますが、セシウム137は半減期30年で、わずか7ヶ月で環境放射線が低下する原因を国は情報公開するべきで、地方自治体は原因と対策について専門家と一緒に行動する必要があります。
新潟県の対応は何処でも濃縮が発生する事を県民に開示して、適切な処置を取っているにすぎません。
これによって住民の不安は無くなります。
都会部での除染はこの凝縮が発生する箇所を見つけ出して、こまめに除染する事で強い凝縮を抑える事が出来ます。                                                                                    目次に戻る

不思議な現象が起こっています。
原発事故以来、多くの方がガイガーカウンターを持ち、都内など色々な場所を測定していますが強い凝縮箇所が見つかっていません。
都会の並木などの植え込みの放射線量が高い事は確認されていますが、カリウム成分が高いだけでセシウムは降下物程度だった事が序所に判明しています。
何回も植え込みどの確認を新潟でも行いましたが、植え込みのセシウム濃度が高い確認が取れません。
一箇所だけ軒先の花壇に凝縮が発生していた事実がありましたが、植え込みなどを除染しなければならなかった事実がありません。
都内でも計測者が大勢いるにも関わらず、植え込みの除染をした事実や堆積物の撤去が必要になった例もありません。
砂場も早期の沈降が発生するせいか、砂場の交換をする自治体がありません。
砂場は花崗岩の砕かれた成分が多く、放射線量が少し高く出る傾向にありますが、セシウムは他の箇所よりも少ない傾向が見られます。
排水設備も都会と地方では大きな違いがあり、土をほとんど含まない都会の排水設備と地方の土を多く含む地方の排水溝では差があります。
新潟の色々な箇所の測定や除染内容を参考資料としてリンクしますが、道路脇の堆積物などからの検出はほとんどありません。
新潟県の環境測定と除染リンク(この資料は参考として保育園、幼稚園の特定地域であり、資料のごく一部です)
これらの多くの資料作成にあたり、本来、高い凝縮が発生しているだろうと思われていた箇所、植え込みや道路脇の堆積物、砂場、花壇などでは、ほとんど凝縮が発生していない事が判明してまいりました。
駐車場、洗車場で発生する凝縮は持ち込みによる凝縮で、福島などの高い汚染地域から車を介して持ち込まれたセシウムと判明しています。
実戦によって得た、ひとつの参考資料としていただきたいと思います。

農村部ではこの様な凝縮が発生しにくく、土壌吸収が発生しやすくなります。
水田地帯や畑作地帯では降下物が滞留する事が予測されます。
以下は農林水産省が福島向けに発信した資料です
http://www.pref.fukushima.jp/keieishien/ganba04H230426.pdf
この方法はセシウムを福島に留める方法でしかなく、セシウムを最終的に海に流さない矛盾だらけの手法です。
この資料は国が福島を見放したとしか見れない書類としか思えません。
水田や畑は表土を剥ぎ取って、山間部に造成した住宅地の土を持ってくれば解決するほど簡単な問題ではありません。
耕作地の土に痩せた山間部の土を入れてしまったら作物は育ちません。
土壌の改良に10年もついやす様な事を机の上で平然と論議されているのです。
本来は1年休耕させても、徹底した除染が必要だったのですが、元総理は賠償責任を回避する方法を選択しました。
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植物凝縮
植物においてもっとも大きい影響を受けるのは樹木で、セシウムは年を追うごとに樹木内部に凝縮します。
吸収されたセシウムは蒸発する事がありません、今年より来年、来年よりも再来年とセシウム濃度が大きくなります。
果実はこの影響を大きく受けます。
今年でも福島県の果物は影響が他の作物よりも大きい影響を受けています。

Food_030.xls
Food_031.xls
通常の一年草から比べ高い数値が出始めています。
樹木が吸い上げたセシウムは動物の様な排出行為がありません。
生態的には果実にしか移行しない事になりますし、落葉樹では葉に移行しますが、幹にたまったセシウムはどんどん凝縮がすすみます。
この現象では、実際の降下物をはるかに越える線量がチェルノブイリでも確認されています。

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生体凝縮
生物も吸収と排出のバランスが崩れると生体内で凝縮が発生いたします。
排出量が勝る時は一定量以上の蓄積は発生しませんが、特異点を越えると蓄積に転じます。
蓄積は1日の摂取量が政府の言うような量とは違います。
政府のセシウム排出期間は、わずか6日間として計算されたもので、この数値はカリウムと同等として算出されたものです。
実際は75日から200日と学説によって差がありますが6日間と言う学者は存在せず、この説は御用学者が唱えるカリウムと同等とする仮説にしかすぎません。
確かに、カリウムは血中を循環し不必要な物は排出されますが、セシウムは沈着性を持ち、カリウムと間違って動物は体内に取り込みますが、セシウムはセシウムであって決してカリウムではありません。
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焼却による凝縮
セシウム検出測定では、時折灰化炉によって固体を灰化して体積を減らして実際の体積の何倍もの検体から正確な放射能量を測定する場合があります。
これは測定時だけで発生する凝縮ではありません。
焼却施設でも同様な現象は必ず発生し、場合によっては1000倍程度まで凝縮が発生します。
セシウムの沸点は600℃強ですが昇華温度は1100℃程度となりますから、焼却施設から煙になって飛散する事はほとんどありません。
ですが、高い凝縮が発生した焼却灰が残ってしまいます。
この焼却灰は降下物の次元をはるかに超えた高線量になり、さらには水分をまったく含まないサラサラな状態になってしまいます。
取り扱いをひとつ間違えれは地域住民に大きな被害をもたらす、もっとも危険な状態になります。
怖いのは焼却施設の煙ではありません。
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食品廃棄物からの凝縮
暫定基準値をオーバーした野菜や果物の処理は生産者が貯蔵する指示がなされています。
野菜や果物が廃棄される場合は実に大量です。
そのまま原型を保つ物などありません、必ず腐敗し、体積を減らします。
この場合も100倍ほどの凝縮が発生する事が予測されています。
この時に起こる現象として昆虫の生体内凝縮が発生し、また拡散する現象が発生します。

汚染物質の保管は瓦礫や表土だけでは解決しないのです。
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除染
除染は起こっている現象に対して大きく変わるために難しく、簡単には出来ません。
ですが、都市部の側溝や堆積物などの撤去は危険性も少なく、撤去するのも簡単です。
天気が続き乾燥した汚泥の除去よりも、雨上がりなどがもっとも危険が少なくなります。
また、こまめに除去する事で高線量になる事がなくなりますので気づいた時に撤去する事が大切です。
またコンクリートの亀裂やアスファルトの亀裂なども蓄積しやすい傾向があります。
この場合ホームセンターなどで販売されている高圧洗浄機が効果的です。
ただし、水が極力飛散しないノズルの選択が必要で、テレビのニュースなどで見かける大型洗浄機は逆に飛散を拡大してしまいますから、小型の洗浄機の方が時間はかかりますが拡散しにくく、私も洗車場にある大型を用意しましたが、大失敗でした。
値段は1万から2万程度が最も使いやすく大量の水を使わないで済みますから後処理が簡単になります。

簡単に書きましたが、不明な点は補足してまいります。
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