甲状腺被爆について考える  
● 甲状腺の良性腫瘍
● 甲状腺腫(腫瘍・結節)の概説
● 先天性心疾患について
● 先天性甲状腺機能低下症
● 被ばくと癌発生率についての誤解

甲状腺腫瘍について、専門医からのコメントを頂きました。

● 2005年の国立がん研究センターの統計によると、甲状腺がんの粗罹患率(1年間に10万人あたり何人がかかるかを表す指標)が、男性で3.4、女性で10.8と報告されています。

甲状腺の良性腫瘍
[腺腫様甲状腺腫 腺腫様結節]
病気の特徴
甲状腺に1?数個のしこり(結節)ができる病気です。
しこり以外には、何の症状もなく、痛みもないのが普通です。
患者様がご自分で首のしこりを自覚したり、他人から首が腫れていると言われたりして、心配になり来院される方がほとんどです。
最近は超音波検査が発達し、この病気がたくさん見つかるようになりました。
どうしてこういうものが甲状腺にできるのかは、未だに明らかにはされていません。
多くの場合、ほとんどその大きさが変わらず、手術も含めて治療は必要ありません。多くの場合、手術をしないで様子をみます。
経過を見ていると一部では縮小するものもあります。
まれに癌を合併したり、大きくなることがありますので、半年か1年に1回、経過観察を行い、数や大きさに変化がないか調べることが必要です。
大きくなるようなら、甲状腺ホルモンを投与することがあります。
ただし、腫瘍がどんどん大きくなり、首に圧迫感が出てきたりする場合や、超音波でみた形が濾胞癌などの悪性の病気ではないと言い切れない場合は、手術をすることがあります。

[プランマー病]
病気の特徴
腫瘍が甲状腺ホルモンを過剰に分泌する。

[甲状腺嚢胞]
病気の特徴
甲状腺の中に液体の溜まった袋状のものができます。通常は球状の形をしています。
小さいものは触っても分かりませんが、大きくなると固いしこりとして指で触ることができます。
急にできた時はその部分に痛みを感じることがありますが、2〜3日で痛みは消えます。
普通は痛みのないしこりです。
良性のことが多く、腺腫様甲状腺腫の一部に液体が溜まると考えて良いでしょう。
しかし中には癌に伴う嚢胞があります。

診断
超音波検査で診断できます。
液体を注射器で吸い出した後、残ったしこりの部分から細胞診を行います。

治療
多くの場合1回から数回、注射器で液体を吸い出すと、それ以上液体が溜まらなくなります。
何回吸い出しても溜まる場合はエタノール注入療法をお勧めしています。

[濾胞腺腫]
※ 病気の特徴
で、ゆっくりと発育していくのが特徴です。
甲状腺にできる良性腫瘍ですが、原因ははまだ解明されていません。
日本人ににかなり多く発生する病気の一つです。

診断
血液検査、超音波検査、細胞診などが必要ですが、悪性の甲状腺濾胞癌との区別が難しい場合が数多くあります。当院では、手術で腫瘍全体を摘出後に病理組織検査において最終的に診断しています。
腫瘍組織の外側に存在するカプセルを腫瘍細胞が破っていない、腫瘍組織内の血管の壁を腫瘍細胞が破っていない、という条件を満たしているものを、濾胞腺腫と診断します。

治療
基本的に手術は行わず、外来で経過を観察します。
腫瘍が大きくならなければ何の症状も出ないからです。
6ヶ月から12ヶ月ごとに経過を観察しますが、超音波検査、血液検査が必要です。細胞診を再度行うこともあります。
手術が必要な症例としては、以下のようなケースが挙げられます。

検査で「ほとんど良性」と考えられるが完全には濾胞癌の可能性を否定できない場合
腫瘍の大きさが4cm以上で硬い時
超音波検査で腫瘍の内部の細胞がぎっしりつまっている時(嚢胞=水の溜まっている部分が少ない時)
経過観察中に徐々に大きくなる時

その他の場合
●腫瘍が大きく、気管や食道を圧迫する時
●腫瘍が甲状腺ホルモンを過剰に分泌する時
●腫瘍が縦隔(胸の中)に侵入している時
●美容上の観点で、本人が摘出を希望する時
手術後の見通しは良好ですが、残った甲状腺が小さい時は甲状腺ホルモン剤の服用が必要です。また、手術後は、定期的な経過観察が必要となります。
なお、手術合併症として、かすれ声、指先がしびれる(低カルシウム血症)、大声や高い声を出しにくい、出血(まれなケース)などが考えられますが、十分に注意して手術を行います。


●甲状腺の悪性腫瘍
[乳頭癌]
濾胞癌
※ 半数は細胞診で悪性の診断がつきますが、つかないものもあります。
[髄様癌]
[未分化癌]
[悪性リンパ腫]
[甲状腺の微小癌]

●その他
甲状腺ホルモンが増加する病気
甲状腺機能亢進症・甲状腺中毒症
バセドウ病
無痛性甲状腺炎
亜急性甲状腺炎
甲状腺機能低下症
慢性甲状腺炎(橋本病)
甲状腺の感染症



結節、嚢胞、濾胞などは超音波診断機器の発達で非常に多く見つかっているとの事で、チェルノブイリの場合とは比較にならない精密検査が可能になっています。
同時に専門医は、福島の3割以上の子供達に結節や嚢胞があった事に驚いてはいません、むしろ当然として受け止めている方達が多いのです。
また、6ヶ月から1年ごとの経過観察についても当然の診断であり国の陰謀説など否定しています。
「自分が診断しても同じ結論に達する」との見解でした。

一つ追加項目として、血縁関係に甲状腺癌が発見された人は、高い確率で遺伝する可能性がある事も指摘されました。
正確な確立は実証されていないとの事ですが5パーセント以上の確立がありそうだとの事です。

濾胞腺腫は日本人に比較的多く発生する甲状腺異常で、海産物などを多く摂取する食習慣から来るヨウドの過剰摂取が考えられるとの事です。

以上は専門医から頂いたコメントです。


甲状腺腫(腫瘍・結節)の概説

甲状腺結節・腫瘍の頻度は多く、健康な人でも詳しく調べれば10人中約3人の割合で甲状腺内の「シコリ」が見つかります。
その多くは「腺腫様甲状腺腫」という良性のものです。
もともと甲状腺が全体的に肥大しやすい性質があり、その結果、甲状腺の中に結節や液体の袋(嚢胞)がいくつもできてしまうものです。大部分は心配いりませんが、悪性の「シコリ」が若干生じやすいとされています。
また、良性でも大きくなってきて自覚症状を伴うようになることもあるので、主治医の方と相談して、経過観察が必要といわれた場合は、定期的に医療機関に受診し、診察を受けて下さい。

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先天性心疾患について

に遺伝の可能性ですが、通常、先天性心疾患の子供が産まれる確率は、約100人に一人と言われていますが、両親のいずれかが先天性心疾患を持っている時は3パーセントに上がると言われます。
さらに、心房中隔欠損症では遺伝の可能性が、他の先天性心疾患に比べて高いと言われているようです。
でも、それも、確かなこととは言えません。実際のところ、大半は原因不明と言われているのです。

我が息子は、先天性心室中隔欠損症という重荷を背負って、2011年10月に予定よりも1ヶ月も早く生誕しました。
私たち以外にも甲状腺に異常をかかえて生まれた赤ちゃんも居ます。

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先天性甲状腺機能低下症

北アメリカでは、新生児のスクリーニングを通じてわかった先天性甲状腺機能低下症の発生頻度はおおよそ出生数4000人に1人です。
しかし、そのような乳児の15〜20%では、この病気は一次的あるいは一過性の形をとります。
乳児のおよそ40%では甲状腺がないか、十分に発達していないかのどちらかです。

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 被ばくと癌発生率についての誤解
子供の被ばくについて、年齢による実効線量が高い事は知られています。
確かに、子供の癌発生は比較的早期に発生しますが、以下にチェルノブイリ事故において甲状腺癌の発症件数の推移を検証した年齢別の推移を見る限りにおいては、発症件数においては、青年が多くなっている実態があります。


放射能による癌発生のリスクは、色々な機関によって検証が進んでいますが、必ずしも正しい検証が進んでいるとは思われません。
癌リスクの検証にすら利権が絡んでいる構図があります。
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